2011年3月12日土曜日

二子玉川から浅草まで歩いた夜

3月11日【金曜日】・東日本巨大地震の有った夜

電車が終日動かないという事実を知ったのが午後5時15分。
翌日は、仕事が有るので何が有っても浅草の自宅には帰らなければなりませんでした。 その時点で私は川崎市の溝の口にいました。


何はともあれ、二子玉まで行けばなんとかなるだろう~とムチャクチャに気軽に考えておりました。

二子玉川から浅草までは距離にしておおよそ24km~26kmでしょう。 当初はバスで渋谷駅まで出て、その後はバスを乗り継いで浅草までと考えました。

同僚がとりあえず二子玉までは車で送ってあげるよって言ってくれ、私もその案に乗ったのです。 二子玉までは約2時間もかかった。 二子玉に着いてからもてんてこ舞いの状態でした。

考えが甘かった~!
当然のことながら道路が半端じゃない位に混んでしまっていました。 なかなか来ないバス。 やっと到着したバスにはてんこ盛りの人たちが乗っていました。 バス停には長蛇の人の列です。

そこで、歩くことを決意。
毎朝、近所の隅田公園を10km近く歩いているので、二子玉川と渋谷間の10Km位は気にもならない距離です。 ところが、早朝ウォーキングの誰も居ない公園とは違い、反対方向の渋谷方面から大量に押し寄せてく人・人・人の多さに体力を奪われしまいました。

それでもなんとか渋谷駅に到着。
ところが渋谷駅にはハンパじゃない群集が出来上がっておりました。 特にバス停には近づけるような気配すらありませんでした。

そこで、渋谷と浅草、距離にして約14Kmを有ることを決意!
ところが、渋谷駅からどうやって浅草まで行けば良いのかが全くの不明。 とりあえず、道路の標識に書いてある銀座方向へ歩き出しました。

スマートフォンは地震のような危機的状況下では全く使い物にならない! 自分の所在位置と地図を表示させようとしても、回線がパンパンでエラーの連発になるのが現状なのです。 とうぜん、電話機としての機能もまったく使えないのです。 メールにしても文字の入力が薄暗い中ではなかなか上手く行かないのです。

選んだ道が良かったのか、途中・途中に警察署と交番が在ったので、ほとんど迷うことも無く浅草に帰り着く事ができました。

途中、御茶ノ水を過ぎる辺りで足にもつれが出始まりました。 そして、秋葉原へ到着した時には、肩で息をするほどに体力が落ちていました。 でも、秋葉原と浅草の間はしばしば歩くので絶望感はありませんでした。 でも秋葉原へ到着してホッとした反面、浅草へ向けて最初の一歩を踏み出すのが苦痛だった・・。

自宅のドアを開けてビックリ!
床にはコップやら陶器やら外付けのハードディスクやらスタンド、買い置きしている大量のペットボトルの水などが散乱していた。 冷蔵庫は2メートルくらい動いているし。

虚脱感で未だ部屋の後片付けは未着工のままです。


ちなみに、二子玉の駅前から溝の口まで、この日は5時間もかかったそうだ。 普通なら15分がよいところでしょう。

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